2019年07月22日

物欲のこと

 ある日、FIRST大阪本店へ行った我々、チーム「3K」。

 片山はカスタムパーツの棚の前で目的のパーツを物色し、石川はボルトアクションライフルの棚で2丁を比べていた。どちらのライフルを買おうかと悩んでいる。

 石川はすでにMP5K・ハイサイクルと、SCARを持っている。てっきり近距離から中距離のアタッカータイプだと思っていたが、スナイパーライフルも欲しいのだとか。

石川「やっぱり全部のレンジは揃えたいやん」

 全ての交戦距離に対応できるように、銃の種類は一通り揃えたいのだという。

 なるほど、その発想はなかった。

 これが実銃の話であれば、好きなアサルトライフルはこれ、好きなサブマシンガンはこれ、というふうに趣味はある。

 しかしエアガンともなると、結局発射されるのはBB弾であることに変わりはない。外装は違っても基本的な構造や能力は似通ってくる。
 インナーバレルの長さによって飛距離が変わったりはするが、極端な話、カスタムのしようによってはハンドガンでもライフル並みの飛距離は出せる。

 じゃあ気に入ったのが1丁あればいいんじゃない? むしろ1丁を自分のために最適化したり、扱い方を極める方がカッコよくない?

 そんな考え方なので、私は銃を何丁も欲しいと思ったことがない。

片山「遠野さんて物欲とかないんですか?」

 と聞かれたら、私はいつもそう答えていた。

片山「僕なんか物欲しかないですけどね」

 おそらく片山や石川は自分でカスタムができるから、ということもあるのだろう。もはやカスタムすること自体が目的になっている面もある彼らだが、カスタムすればそれぞれの銃の特徴も出しやすい。いろんな銃に自分の思い通りの性能を持たせたい、という楽しみ方は大いに理解できる。それならいろんな種類の銃がほしくなるわけだ。

 結局、片山は大量のカスタムパーツを買い込み、石川はカスタム費用も含めて、冬のボーナスでこいつ買うことにしたらしい。でもスコープとかも入れたら大変やぞお。

 さて今日の散財もこれで終わりかと思いきや、2人はゴーグルの試着を始めた。

石川「うわ……これ、めっちゃええやん」
片山「そうですか? じゃあ俺も……」(付けてみる)
石川「うわ……ちょっとカッコよく見えるし!」

 2人が手に取ったのは、サバゲー用のゴーグルメーカーとして有名なスワンズのタクティカルゴーグル SG-2280
 眼鏡ユーザーの私には小さめなので適さないが、眼鏡をしない2人にはうってつけである。

 問題はその値段だ。税込み1万2787円はなかなかの買い物である。

片山「まあ、問題は曇らんかったらいいんですけどね」
石川「あ、これスモークレンズもあるんか!」
片山「クリアの方が天候に左右されずに見やすいとは思いますよ」
遠野「交換用のレンズもあるし、本体はクリアで買って、交換用はスモーク買えば? そしたらどっちにでも変えられるで」
石川「俺、これ買うわ!」

 ほぼ「一目惚れ」状態で石川はスワンズのゴーグルを買った。7月27日、「泉州タクティカルフィールド」で使われることだろう。

 これだから人の散財を見るのは楽しい。

 欲望を持つのも時には大事。

lifeisgunfire at 00:30│Comments(0)雑記 

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プロフィール

遠野明

2019年1月より再始動した大阪在住のアラフォー・サバゲーマー。チーム「3K」所属。
メインアームはM4パトリオットHCとHK416C。サイドアームはBM-9とM9A1。
サバゲー以外なら猫とSF小説と映画が好き。

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